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“BAD BLOOD”だから血が騒ぐ! 知って得する比喩表現 [近藤 祐司]

2009年01月16日(金) 12:50

スティーラーズとレイブンズはライバル関係ということもあり、試合前からも選手たちが「口撃」し合っている。By: Jim McIsaac

スティーラーズとレイブンズはライバル関係ということもあり、試合前からも選手たちが「口撃」し合っている。By: Jim McIsaac

 今回は、現地のNFL報道などでよく目にしたり、耳にするアメリカンフットボール独特の言い回しをいくつか紹介しようと思う。これを知っておけば、選手のインタビューや現地の新聞記事をさらに理解できるようになるかもしれない。

 まずは“absent without leave”。

 これは“AWOL”と省略されて使用されることが多い表現。機能していないオフェンスやディフェンスを面白おかしく表現するときによく使われる言葉で、もともとは軍隊用語で「無許可離隊」という意味を持っている。

 例えば、こんな形で使用されたことがある。

Steelers discovered a ground game that has been AWOL much of the season.
「スティーラーズはシーズン中に全く機能していなかったラン攻撃を見出した」

 初回のコラムで紹介したように、もともと軍隊の訓練として発展していったアメリカンフットボールは、こういった軍隊用語を用いて比喩表現されることが多い。

 次は、ライバル関係の激しさを表現するときによく使われる表現。

BAD BLOOD

 これは直訳すれば「悪い血」となるが、「仲が悪い」という意味。例えばこんな使い方がある。

The bad blood has remained between the two teams.
「2チームの激しいライバル関係は今も続いている」

 現地18日のAFCカンファレンス・チャンピオンシップで対戦することが決まったピッツバーグ・スティーラーズとボルティモア・レイブンズは、同じ北地区に所属し、まさに“BAD BLOOD”な関係にあるチーム同士だ。

 レイブンズのLBテレル・サッグスが、ラジオ番組で「(スティーラーズのエースWR)ハインズ・ウォードを負傷させればチームから懸賞金が出る」と発言したり、レイブンズのCBフランク・ウォーカーが、第15週の同カードでPミッチ・バーガーにつばを吐きかけたことが明らかになったり、今回の決戦前から両チームのテンションがぐんぐんと高まっている。

 狙われていることを名指しされたスティーラーズのウォードも一歩も引く様子はない。

Sunday is not going to be street fight. It's going to be a war.
「試合はストリートファイトではなく、戦争になる」

BAD BLOOD”な関係のチームの対戦になれば、なるほど、試合への関心が高まり、ファンはさらに熱狂する。勝てばスーパーボウル進出が決まるスティーラーズとレイブンズによるカンファレンス・チャンピオンシップは、エキサイティングな試合になりそうだ。

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プロフィール

近藤 祐司

近藤 祐司[こんどう・ゆうじ]
1974年 京都府生まれ
立命館大学パンサーズ時代はアメリカンフットボール日本代表を経験。独自の視点と感性をベースにした実況は、種目を問わず定評を得ており、NFL、 NCAAフットボール、NBA、MLBの全てで、チャンピオンシップゲームを実況する唯一のアンカー。NFLはGAORA専属、NBAがWOWOW、NCAAフットボール、MLBではJ SPORTSと多チャンネルで活躍中。7年間の在米経験で得た英語力を武器にした同時通訳と海外取材力は専門記者をも圧倒する。日本では数少ないスポーツ専門のアンカーマン。
近藤 祐司オフィシャルサイト
近藤 祐司のtwitterはこちら>>

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