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無駄に生きるな熱く死ね、男の中の男が戦うNFL [近藤 祐司]
2008年09月01日(月) 00:00

屈強な男同士が激しい戦いを繰り広げるNFLの世界は、知力と体力を兼備していなければ生き抜いていけない。By: Harry How
本場アメリカにおいてのアメリカンフットボールは、「自由の国」で生まれたイメージとは正反対で、厳格なスポーツだ。 現場は、ヘッドコーチを頂点とする完全なトップダウン社会。個人プレーは限られたポジション以外は、緊急時以外ほとんど許されず、選手たちは、徹底的に“DECIPLINE”(規律)を求められる軍隊の縮図のような世界なのだ。 どんな困難に直面しても、味方を守って前進するために、自分に決められた“アサインメント”(任務)を忠実にこなすことが求められるのだ。
アメリカンフットボールの歴史を紐解くと、軍隊の訓練として発展していったことがわかる。 タッチダウン(戦闘機の着陸)、ロングボム(長距離爆撃)、ブリッツ(奇襲攻撃)といった専門用語に加え、ランニングプレイのことをグラウンドアタック、パスプレイはエアーアタック、敵と対峙するスクリメージライン付近を“フロント”(最前線)と表現することからもそのことはよくわかる。さらに、ライバル間の試合は“BATTLE”(戦い)や“CIVIL WAR”(南北戦争)と言われ、“ボールパーク”(運動場)ではなく、エンドゾーンが方角的に南北(南北戦争のゆかり)に広がっている“FIELD”(戦場)で戦うスポーツなのだ。
アメリカで毎年、12月第1週に行われ、今年108回目を迎えるアーミー・ネイビーゲーム(陸軍士官学校対海軍士官学校)は、最古のボウルゲームのひとつとして、全米のファンに愛されている。戦後、ノートルダム、ミシガン、オハイオ州立大学といったカレッジプログラムの発展により今では優勝争いとは無縁になったこの試合だが、現在もネットワーク局CBSが毎年全米中継をおこなっていることからも、全米を熱狂するスポーツの原点を省みることができる。
アメリカンフットボールは、時代の流れや科学の進化とともに、ゲームそのものは変貌を遂げてきた。しかし、ルーツとなった軍隊のような精神は今でも脈々とゲームに受け継がれているのだ。
NFLのレギュラーシーズンは年間たったの16試合。今年も9月4日の開幕戦を皮切りに17週間(1週オフ)、選手たちは身の危険を顧みず、名誉と誇りをかけて激しいバトルを繰り広げる。 日常生活では決して味わえない、エニー・ギブン・サンデーの非現実的な空間を、皆さんにも是非、感じてもらいたい。きっと、日本人が今忘れかけている何かを思い出させてくれるだろう。
プロフィール

- 近藤 祐司[こんどう・ゆうじ]
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1974年 京都府生まれ
立命館大学パンサーズ時代はアメリカンフットボール日本代表を経験。独自の視点と感性をベースにした実況は、種目を問わず定評を得ており、NFL、 NCAAフットボール、NBA、MLBの全てで、チャンピオンシップゲームを実況する唯一のアンカー。NFLはGAORA専属、NBAがWOWOW、NCAAフットボール、MLBではJ SPORTSと多チャンネルで活躍中。7年間の在米経験で得た英語力を武器にした同時通訳と海外取材力は専門記者をも圧倒する。日本では数少ないスポーツ専門のアンカーマン。
近藤 祐司オフィシャルサイト
近藤 祐司のtwitterはこちら>>
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