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パスプロテクションへの適応が求められるOGグラッブス【後編】  [生沢 浩]

2012年03月28日(水) 10:28

QBフラッコを守るOGグラッブス(背番号66)。セインツではパスプロテクションが一層求められる。 AP Images/Elise Amendola

QBフラッコを守るOGグラッブス(背番号66)。セインツではパスプロテクションが一層求められる。 AP Images/Elise Amendola

 ランブロッキングに定評のあるグラッブスだが、セインツではプレイスタイルの変更が余儀なくされる。レイブンズではランを中心に組み立てるオフェンスの中でプレイし、ランファーストのメンタリティを要求されてきた。セインツではほとんどのダウンでパスプレイを使うため、ランブロッキングよりパスプロテクションのテクニックが頻繁に必要とされる。自ら前に進んでディフェンダーをとらえるランブロッキングと、スクリメージラインより後方に下がりながらQBを守ることを目的とするパスプロテクションではOLのメンタリティが大きく異なるとされる。実は、ニックスが移籍を決意した理由の一つがここにある。

 ニューオリンズの地元紙『タイムズ・ピカユーン』は次のようなニックスのコメントを紹介している。「セインツではパス、パス、パスと続いてようやくランが来る。そのランもセインツではたくさんのバックが担当する。RBによってホールへの突進方法も違うからOLは常にブロック方法を変えなければいけないんだ。バッカニアーズではルギャレット・ブラントやデリック・ウォードが中心で、それぞれ1試合に20回はランプレイに絡む。それを考えるとわくわくする。」

 つまり、ニックスはパスプロテクションを多く要求されるセインツよりもランブロックを多く使うバッカニアーズを好んだというわけだ。そして、グラッブスにはこれとは逆のアジャストが必要となる。

 グラッブスの獲得を決めたミッキー・ルーミスGMは彼がレイブンズで多彩なオフェンスを経験してきたことで、アジャストは難しくないと主張する。グラッブス自身も「入団当初のレイブンズはパワーランチームだったから、プロやギャップスキーム、ゾーンブロックなど何でもこなさなければいけなかった。その後はいろんなタイプのオフェンスでプレイしてきたという自信はある」と述べる。そして、目指すのはレイブンズでは果たすことができなかったスーパーボウル出場と優勝である。「僕のNFLキャリアの後半は前半よりもいいものになるだろう」とグラッブスはセインツでの再スタートに決意を新たにする。

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プロフィール

生沢 浩

生沢 浩[いけざわ・ひろし]
1965年 北海道生まれ
ジャパンタイムズ運動部主任。編集プロダクション『InsideBlitz』編集主幹。上智大学でフットボールのプレイ経験がある。本業の傍ら、『アメリカンフットボールマガジン』、『タッチダウンPro』などに寄稿。NFLは1993年から毎シーズン現地で取材している。現在、NHK衛星放送および日本テレビ系CSチャンネルG+のNFL解説者。訳書に『NFLに学べ フットボール強化書』(ベースボールマガジン社刊)がある。日本人初のPro Football Writers Association of America会員。
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