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ブレイディとロモが石川遼と“競演” NFL選手のオフ生活 [近藤 祐司]

2010年02月19日(金)

ゴルフも一級品のロモ。 AP Images/Eric Risberg

ゴルフも一級品のロモ。 AP Images/Eric Risberg

 激闘のNFLシーズンが終わり、これからNFLはアメリカ4大スポーツで最も長い7か月間のオフに入る。近年は様々なコミュニケーションツールが発達してきているが、オフ期間に入ると、選手達の情報は殆ど入ってこなくなるものがNFLだ。 

 そんな中、先日、トム・ブレイディ(ニューイングランド・ペイトリオッツQB)とトニー・ロモ(ダラス・カウボーイズQB)がプロゴルファーに交じって、ゴルフをプレイしている姿が全米で報じられ、私も思わず見入ってしまった。これは、日本人プロゴルファーの石川遼選手や今田竜二選手も出場したAT&Tぺブルビーチ・プロアマクラシックの模様で、この大会は、セレブリティとプロゴルファーが同じコースでラウンドするという独特なスタイルで行われるチャリティー色が強いアメリカ男子ツアーの公式戦だ。

 ゴルフファンが見つめる中、ブレイディとロモは、見事なゴルフの腕前を披露した。特に、ロモはプロ級で、ハンデなしのスクラッチプレイヤーだという。プロゴルファーとラウンドするときにノーハンデで戦うこともあるというロモは、この大会でプロゴルファーも苦しんだ距離のあるミドルホールで、ロングパーパットを決めてガッツポーズを見せ、スタジアム同様に、ギャラリーを沸かせていた。

 また、ハンデが「8」という腕前のブレイディは、ESPNスポーツセンターのその日のトップ10プレイ集にも選ばれる見事なアプローチショットで、ギャラリーを釘づけにした。アメリカンフットボールをしている姿ではなく、グレーのポロシャツを着て、笑顔で楽しそうにラウンドしているブレイディの姿は、シーズン中には見られない、プライベートなリラックス感が漂っていた。途中、キャディとアメフトのボールでキャッチボールをしながらフェアウェイを歩く姿はとても優雅で、3個のスーパーボウルリングをもつブレイディに、ギャラリーも大喜びの様子であった。

 そんな普段は見られない姿を披露した2人のエースQBであったが、まだレギュラーシーズンの疲れが残っていたせいか、両者ともにスコアが伸びず、土曜日の行われたカットで最終日まで残ることはできなかったようだ。

 ラウンド終了後に、ブレイディがホスト局CBSのインタビューに笑顔で答えていた。「僕はゴルフほど1打、1打に集中力を要するスポーツはないとおもっているんだ。僕も集中力を鍛えようと思ってゴルフをしているんだ。オフシーズンに僕が一番楽しみにしているトレーニングメニューだよ。それに、ゴルフは人にタックルされて痛い思いをしなくていいからね」とゴルフについて語っていた。

 4大スポーツで一番長いNFLのオフは、選手の事件や事故といったトラブルが一番多く発生する時期でもある。だが、今年のオフは、選手のプライベートでのトラブルや事故などの話題ではなく、ファンを明るい気持ちにさせてくれる話題を提供してもらいたいものだ。

プロフィール

近藤 祐司

近藤 祐司[こんどう・ゆうじ]
1974年 京都府生まれ
立命館大学パンサーズ時代のアメリカンフットボール日本代表の経験を活かし、独自の視点と感性をベースにした実況は、アメフト、野球、ロードレースなど、種目を問わず各局から定評を得ている。7年間の在米経験で得た英語力を武器にした海外取材力は専門記者をも圧倒する。日本では数少ないスポーツ専門のアンカーマン。
近藤 祐司オフィシャルサイト
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